今から約2,600年も昔に、ゴータマ・シッダールタという男性がおりました。

その男性は次のようなことを考えました。

「どうして人間は、病になり老いて死んでしまうのだろう？愛する人ともいつかは別れなければならないし、思い通りにならない弱肉強食の悲しい世の中で、皆不安の中で暮らしている…。そのような苦しみから逃れる方法は無いのだろうか？」

そして男性は苦悩を解決する方法を探して修行の旅に出て、６年経ったある日「真理」に目覚めます。その男性は後に「ブッダ」と呼ばれ、ブッダが解明した「この世の道理」は、多くの人を苦悩から解放します。

私達は、様々なことで悩みます。

生きていたら当たり前だと思いますよね。

でも、悩みが起きる原因が自分の考え方の違いにあったとしたら…？

現実の世界を見ているつもりで、実は幻の世界を見ていたとしたら…？

そんな人間の思考のメカニズムの誤りに気付いたのがブッダだったのです。

考え方が間違っているのなら、それを正していけば自ずと悩みから解放される…ということになります。

故に仏教は「何かを信じなさい」とは言いません。ただ「知りなさい」と言います。

仏教は宗教というジャンルに入れられておりますが、実は宗教も含めた全ての思考の捉われから解放する自由の学問だということが言えます。

ブッダを含めた先人達が、「これをやっていけば幸せになれるよ。」と全てのヒントを残してくれているのです。

最初はどうも良く分からないことがあったとしても、順序立てて学んでいくうちに、気付いたら悩みが薄くなっていた…ということに気付くと思います。

小さなことで腹を立てたり落ち込んだりすることも無くなり、思い通りにいかなかった人生が思い通りに好転していくというのが仏教を学ぶことで分かってきます。